スポーツスターのフロントフォークオーバーホール
路面のショックを吸収し、快適な乗り心地と走安性を保つためのフロントフォーク。スポーツスターのフロントフォークは、一部のモデルを除いて正立サス(ショウワ製)が採用されています。フロントフォークは内部にフォークオイルが入っており、このオイルがオリフィスと呼ばれる狭い通路を行き来することで減衰力を発生させています。
オイルが劣化すれば、粘度が低下して減衰力が低下するため定期的なオイル交換が必要です。
また、オイルを外部に漏らすことなく保持するオイルシールが寿命を迎えればフォークを分解し、オイルシールやスライドメタルなどの消耗部品を交換するオーバーホールを行なわなくてはなりません。
新車から10年経過したスポーツスターのフロントフォークからオイル漏れがしたのでフロントフォークのオーバーホールをしました。
走行距離は2万キロでそろそろオイルシールが駄目になる頃かな?と予想をしてたら左側のフォークからビシャビシャとオイルが漏れ始めました。
一度オイル漏れが始まるとオイルが無くなるまで収まらなく、走行時にハンドルがブレるから放置せずに時間を作って直しましょう。
経年数からしてオイルシールの交換以外に、点検も兼ねてフロントフォークを全バラしてオーバーホールすることにしました。
フロントフォークのオーバーホール
まずはフォークを外す前にフェンダーとブレーキキャリパーを外します。この作業はジャッキアップ前の方が安定するでしょう。
外したブレーキキャリパーは軍手を被せて保護しシフトレバーの上にチョコンと置いときます。
ブレーキホースの長さが足りない場合はコンビニ袋をハンドルからぶら下げて袋の中にキャリパーを入れておくと良いでしょう。
ホイールの取り外し
フロントホイールを外すのに車体をジャッキで持ち上げます。
ジャッキは車体を水平に持ち上げられるバイク専用ジャッキを使いましょう。フレームに傷を付けたくないのでパパサンにクロックスサンダルを履いてもらいました。
ホイールが浮く高さまでジャッキアップしたらアクスルナットを緩めてシャフトロックボルトを外してアクスルシャフトを太いドライバーを穴に挿して引き抜きます。
フロントーフォークを外す
フォークキャップを緩める
フロントフォークを外す前にフォークを外してからだと取れないトップフォークキャップを緩めておきます。緩めずにフォークを抜くと後で後悔します。
スポーツスターのフォークキャップは35mmの六角ボルトです。大きいモンキーレンチでも外せますが表面のクロームメッキに傷を付けたくないのでフォークトップキャップソケット35mmを使って緩めました。
このソケットは内側にOリングが入っていてキズ付き防止になってます。
フォークを抜く
フォークを固定しているブリッジのトルクスネジを緩めてフォークを下から抜き取ります。フォークがスムーズに抜けない時は潤滑油のクレ556をスプレーすると楽に抜けます。
トップフォークキャップを外す
フォークを外したら古いサスペンションオイルを抜くためフォークキャップを外します。
そのまま外すとスプリングの力でキャップが天高く飛んて行ってしまいます。
飛んで行かないようにウエスを被せて上から手で抑えて外しましょう。
古いオイルを抜く
フォークキャップを外したらフロントフォークを逆さまにして中のカラー・ワッシャー・スプリングを抜きます。
そのまま逆さまにして上下にストロークさせ古いオイルを抜きます。
抜いたオイルは真っ黒で古すぎてドブ臭い匂いがしました。これは10年間ノーメンテだな。
抜いたオイル量を量っておけば次入れるオイル量の参考値になります。
今回はオーバーホールなので規定量を入れるだけ。古いオイルは計量せずそのまま廃油処理パックに捨てました。
フォークダストカバーを外す
捨てフォークキャップに交換する
フォークを分解作業する際に、クロームのフォークキャップを傷付けたくないので変わりに捨てフォークキャップを付けて作業しました。
捨てフォークキャップはスポーツスターインナーチューブ39mm用をAmazonで購入しました。どうせガリガリ傷つくからこんなの一番安いのでOK。
フォークダストカバーを外す
フロントフォークを逆さまにしアウターチューブ内側のダストカバー接合部に大きいマイナスドライバーを当てプラスチックハンマーで叩いてダストカバーを外します。
途中斜めに外れ掛けたら均等に持ち上がるようマイナスドライバーをフチに噛ませてコンコン叩きましょう。
ブーツカバー クローム
パーツナンバー:003015
1988年以降XL スポーツスター用 |
ダストシールを外す
フォークダストカバーを外すとダストシールが出てきます。
ダストシールとアウターチューブの隙間にマイナスの時計ドライバーを差し込み、めくるようにダストシールを徐々に持ち上げて外します。
フォークオイルシールクリップを外す
ダストシールを外したらフォークオイルシールを止めているオイルシールクリップを外します。
このクリップを外さないと中のオイルシールやインナーチューブが抜けません。
マイナスドライバーや細い時計ドライバーを使ってクリップを外します。
ダストシールが劣化して内部まで錆びてました。
アウターチューブの底のボルトを外す
オイルシールクリップを外したことを確認したら、インナーチューブを引き抜くためにアウターチューブの底にあるドレンボルトを外します。
アウターチューブのフェンダーボルト穴に太いドライバーを差し込んでクルクル回らないように固定し、6mmヘキサゴンレンチでドレンボルトを外します。
外すコツは一気に力を入れてバキッと緩めること。
結構硬いので自分の力では無理と感じたらバイク屋さんにフロントフォークを持って行って外してもらいましょう。
ボルトを緩めても中のダンパーチューブと供回りして抜けない場合はスプリングとカラーを再度インナーチューブに入れてテンションを掛けると抜くことが出来ます。
インナーチューブを抜く
ドレンボルト(アレンボルト)が外れたらアウターチューブからインナーチューブを引き抜きます。
インナーチューブのスプリングを抜いてフォークを縮めては左右に引張り何度もガンガン引いてインナーチューブを引き抜きます。
荒っぽい作業ですがこれが正しいやり方です。
インナーチューブを引き抜いたら確認する
インナーチューブを引き抜くと左の写真のように部品が出てきます。
左からスライドメタルスライダー側、スライドメタルガイド側、リング、オイルシールの順番となる。
なお、アウターチューブ側に底突き防止カラーが入っているので忘れずに取っておこう。
稀にスライドメタルガイド側がアウターチューブに残ってしまうことがある。
運悪くアウターチューブにスライドメタルが残ってしまった場合
フロントフォークのオーバーホールでインナーチューブを引き抜いてもアウターチューブのスライドメタルが抜けなかったり、組み立て手順を間違えてスライドメタルを打ち込んてしまった時はスライドメタルを外す方法があります。
特殊工具のベアリングプーラーを使うのですがこんな大きいサイズのプーラーなんて持ってませんし多分アウターチューブが買える。
手軽にお安く外すなら細い時計ドライバーをスライドメタルとアウターチューブの間に差し込んでハンマーで叩き隙間を広げていきスライドメタルを外します。
コツは切り口の片方だけを広げます。切り口が浮いてきたら叩く位置をずらして外径を小さくしていきましょう。
スライドメタルがのの字に曲がったら指で更に内側に曲げると簡単に抜けます。
ダンパーチューブを外す
インナーチューブを抜いたらインナーチューブ内にあるダンパーチューブを外します。
逆さまにするとスプリングと一緒に落ちてきます。
スポーツスターのダンパーチューブを長い物に変えるとロング、短い物に変えるとショートフォークになります。
インナーチューブの長さは共通だったりします。
インナーチューブ
パーツナンバー:45395-09
外径39mm 全長630mm |
スライドメタルを外す
インナーチューブの先端に装着されているスライドメタルを外します。
スライドメタルの隙間に爪を入れ広げて外します。
外してみたらスポーツスター純正のスライドメタルって薄くね?
表面にテフロン加工されてるのが普通かと思ってたがこれはされてないような。
アウターチューブ内側との隙間も大きくガタつくけど、こういうもんなんでしょう。
フォークを洗浄する
フロントフォークを分解したら全ての部品を灯油(洗油)やパーツクリーナーで汚れを落とし綺麗にします。
古いフォークオイルは泥状になっていてパーツクリーナーを吹き付けて頑固な汚れを落とします。
インナーチューブの先端のバルブ部分にゴミが溜まっているので穴にスプレーノズルを刺して汚れが出てこなくなるまで洗浄しましょう。
全て洗い終わったら一通り並べて満足します。
フロントフォークを組立てる
オイルシールなどの消耗品を新品に交換し外した部品を元に戻していきます。
スライドメタルを新品に交換
今回用意したのはフォーク径が同じホンダCB750FC用のパーツです。
残念ながらサイズが若干異なるので加工が必要でした。
スライドメタルスライダー側 |
パーツナンバー:45465-87 |
代用品:51415KCR003 |
スライドメタルガイド側 |
パーツナンバー:45461-87 |
代用品:51414KCR003 |
代用品を加工して純正サイズにします
はじめから純正品かOEM品を買っておけば良かったと振り返りません。もう買っちゃったんで。
CB750FC用は高さは純正と一緒ですが径が広いです。よって加工して純正と同じ径にします。
インナーチューブに付けるスライドメタルスライダー側は薄いので金切りバサミで余分を切ってサイズ合わせします。
アウターチューブに付けるスライドメタルガイド側は厚みがあるのでグラインダーで削って純正と同じ大きさにします。
削る時に火花が散るので防護メガネを装着して目の保護を必ずしましょう。
インナーチューブにスライトメタルを取り付ける
インナーチューブの先端に純正、もしくは加工したスライドメタルをはめ込みます。
加工したスライドメタルをはめ込んだ時は隙間ができる位が良いです。
というのも太すぎると凹みに収まらず外れてしまったりアウターチューブとの動きが悪くなります。
隙間ができるまで金切りバサミで切って調整しましょう。
底突き防止カラーを装着する
インナーチューブの先端の穴に底突き防止カラーを入れます。
これをうっかり入れ忘れて後から気付くと、もう一度全バラすることになるので心が折れます。
底突き防止カラーを入れてスライドメタルにクレ556をスプレーしアウターチューブを上から被せるように入れましょう。
ドレンボルトを取り付ける
アウターチューブの底からドレンボルト差し込みインナーチューブのダンパーチューブを固定します。
ネジロック塗布
はじめにドレンボルトの銅ワッシャーを新品に交換しボルトにネジロック剤(中強度)を塗ります。
銅ワッシャーサイズ
内径8mmx外径13mmx高さ1mm |
ネジロック剤を塗ることで振動でボルトが緩みにくくなります。
なお、ドレンボルトは頭が低いロアダンパーボルトを使わないと右側フォークはボルトの頭が出っ歯ってアクスルシャフトが入りません。
指定外のステンレスボルトは頭の高さが高いので使えませんのでご注意を。
ドレンボルトを仮止めする
ダンパーチューブをドレンボルトで固定します。
先程、底突き防止カラーを入れたフォークを水平にし、ダンパーチューブと小さいスプリングをインナーチューブに傾けながら挿入します。
外からは見えない底突き防止カラーが真っ直ぐに入ってることを何となく確認して6mmヘキサゴンレンチでドレンボルトを仮止めします。
左の写真を見てわかるようにドレンボルトの頭が高いステンレスボルトだと、このようにシャフトの入り口を邪魔するので頭の低いドレンボルトを使用しましょう。
ドレンボルトを本締めする
ドレンボルトを本締めするにはインナーチューブにスプリングでテンションを掛けてダンパーチューブがボルトと一緒にクルクル供回りしないようにします。
インナーチューブにスプリングとワッシャー、カラーを入れて”捨てフォークキャップ”で蓋をします。
フォークキャップを締めるのに手だけではスプリングに戻されて剛力でないと難しいです。
フロントフォークを体のみぞおち付近に持ってきてオッサンの全体重を掛けてフォークキャップを回すのでなく縮めたインナーチューブを持ち上げながら回転させフォークキャップへ締め込んでいくと割と簡単にできます。体重の軽い方はデブのオッサンを召喚しましょう。
フォークキャップで蓋をしたらドレンボルトを本締めします。
フォークが回らないようフェンダーボルトの穴に太いドライバーを刺して固定し6mmヘキサゴンレンチで本締めします。
スライドメタルを打ち込みます
アウターチューブに新品のスライドメタルガイド側を打ち込みます。
今回はホンダの代用品を削って加工し純正と同じサイズにしました。
外径が広すぎると挿入できませんので純正と同サイズかそれ以下に削ります。
スライドメタルを深く挿入するので新品のスライドメタルの上に古いスライドメタルを重ねてワッシャーを被せてオイルシールプッシャーで打ち込んでいきます。
予めスライドメタルとアウターチューブにクレ556を吹き付けておくと挿入しやすいです。
オイルシールプッシャーをワッシャーの上からコンコンコンと叩いてスライドメタルを水平に打ち込みます。
ガンガンと叩いてるならサイズが合ってないか何かが間違ってます。
スライドメタルを確認する
打ち込んだスライドメタルがアウターチューブの奥底まで入っているかを確認します。
スライドメタルがここまで挿入されていれば大丈夫。
ワッシャーを入れる
スライドメタルガイド側を挿入できたら上からワッシャーを通して被せます。
ワッシャーが錆びていたら表面を耐水ペーパーで綺麗にします。
今回は再利用しましたがパーツ番号が不明で代用品が見つけられませんでした。
フォークバックアップリング
パーツ番号:45377-87
39mmフォーク用 |
オイルシールを挿入する
いよいよオーバーホールのメインディッシュとなるオイルシールの挿入です。
オイルシールにシリコングリスを塗る
オイルシールの内側リップ部分にシリコングリスを塗ります。
ゴム劣化防止と次の作業で挿入しやすくなります。
インナーチューブにサランラップを巻く
オイルシールのリップ部分に傷が入らないようサランラップを巻いて点錆から傷を防ぎます。
オイルシールを用意する
安い中華製のオイルシールだとリップ部分が石のように硬くインナーチューブへ挿入するのに苦労します。
硬い安物は耐久性が低いので柔らかい日本メーカーNTB製かホンダ純正品がおすすめです。
フロントフォークオイルシール
代用品:91255-463-305
内径39mmx外径52mmx高さ11mm
ホンダCB750FC用
NTB製:FOH-15
91255-463-305互換品 |
オイルシールを入れていく
オイルシールをサランラップの上を滑らせるように下ろしていきます。
大きい点錆が気になるようでしたらオイルシールを回転させながら下ろしていきます。
オイルシールプッシャーで均等に挿入する
オイルシールがストローク部分まで届いたらサランラップを取ってオイルシールプッシャーで叩いてオイルシールクリップ溝の下まで打ち込みます。
オイルシールプッシャーが無い時は古いオイルシールを逆さまに入れてプラハンで上から叩いて均等に挿入する方法もあります。
オイルシールクリップを留める
オイルシールをオイルシールクリップの溝まで打ち込んだらオイルシールが上がってこないようオイルシールクリップをアウターチューブ内側の溝にハメます。
今回使用したオイルシールクリップはホンダスティード用のフォークスナップリングを代用しました。
フォークスナップリング
代用品:51447-KA4-004
ホンダ:スティード/シルバーウイング用 |
オイルシールクリップをハメる
マイナスドライバーで溝にパッチンと入れてオイルシールが抜けないようにします。
ダストシールを挿入する
スナップリングをアウターチューブに留めたことを確認したらダストシールを挿入します。
ダストシールはホンダCB750FC用が同じサイズでした。
フロントフォークダストシール
代用品:91254-463-003
ホンダCB750FC用
NTB製:FDH-06
91254-463-003互換品 |
ダストシールを打ち込む
挿入口にクレ556をスプレーしてシールの角を上からプラスチックハンマーで叩き込んで挿入します。
フォークダストカバーを装着する
フォークダストカバー内側の錆をワイヤーブラシで落として内側全体にグリスを塗って錆止めします。錆が酷い場合は交換をします。
今回は表面に錆が浮いてないので再利用しました。
中は水抜き穴が内側に一箇所しか無いので雨や洗車で溜まった水はバイクに乗らないと抜けません。
水洗い洗車後は車体の水切りのために走ったほうが良さそうです。
フォークダストカバー
パーツ名:COVER, slider
純正パーツナンバー:46002-87 |
クレ556で接合部に潤滑油をスプレーしてフォークダストカバーを被せたら古いオイルシールを上から当ててプラスチックハンマーで叩いて挿入します。
フォークオイルを入れる
組み立て終わったらインナーチューブのスプリングを抜いて上からフォークオイルを投入します。
純正指定はハーレー フロントフォークオイル TYPE E(粘度39.1)
今回使うフォークオイルはTWIN POWERの20Wオイル
選定の理由は値段が安く粘度が近いこと。
僕のパパサンのオイル注入量は片側302ccです。
メスシリンダーで量って投入します。
粘度が思ったより柔らかいですね。YAMAHAサスペンションオイルG-15とG-10の中間くらいの硬さです。
YAMAHA G-10(粘度33.2) 6対4 G-15(粘度47.3)=(粘度38.8)
基準値:純正オイルTypeE(粘度39.1)
フォークスプリングを入れる
フォークオイルを規定量インナーチューブに注いだら中にあったものを元に戻していきます。
スプリングを入れる
始めにスプリングから入れていきます。
スプリングの上下の向きが僕のパパサンは均等ピッチだから関係なし。最近のスポーツスターは不等ピッチのスプリングです。
不等ピッチは上下があります。向きを変えるとオイル油面が変わるのでバネの隙間が狭いほうが上、広いほうが下になります。
ワッシャーを入れる
スプリングを挿入したらインナーチューブを持ち上げて最長の状態にしてワッシャーを入れます。
カラーを入れる
先程入れたワッシャーの上からカラーを挿入します。
均等ピッチのスプリング車種だけで不等ピッチの車種にはカラーはありません。
トップキャップを締める
最後に純正のトップキャップを取り付けます。
フォークキャップを締めるのに手だけではスプリングに戻されて剛力でないと難しいです。
フロントフォークを体のみぞおち付近に持ってきてオッサンの全体重を掛けてフォークキャップを回すのでなく縮めたインナーチューブを持ち上げながら回転させフォークキャップへ締め込んでいくと割と簡単にできます。体重の軽い方はデブのオッサンを召喚しましょう。
フォークを取り付ける
左右のフロントフォークが完成したら車体に取り付けます。
フォークのトップブリッジから出っ張る高さを左右均等に合わせておくと、後のホイールアクスルシャフトを入れやすくなります。
トップキャップボルトを本締めする
左右のフォークをブリッジのトルクスネジで固定したらトップキャップを本締めします。
スポーツスターのフォークキャップは35mmの六角ボルトです。大きいモンキーレンチでも回せますが表面のクロームメッキに傷を付けたくないのでフォークトップキャップソケット35mmを使って締めました。
このソケットは内側にOリングが入っていてキズ付き防止になってます。
ホイールを取り付ける
アクスルシャフトに軸受グリスを塗ってホイールを取り付けます。
アクスルシャフトを挿入する際、ホイールに左右のカラー挟んでフォークの間にタイヤを転がします。なおカラーは短いほうが右側、長いほうは左側です。
ホイールを持ち上げながら作業すると苦労するのでアクスルシャフトが差し込みやすい高さまでジャッキを少し下げるとやりやすいです。
差し込んだら右側をドライバーで固定し左側のナットを締めましょう。
締めすぎるとホイールの回転に負荷が掛かりベアリングを痛める原因になるので締めすぎに注意しましょう。
ロックボルトを留める
アクスルシャフト抜け防止のロックボルトを締めます。
アクスルシャフトのナットをギチギチに締めなくてもここのボルトがシャフトをロックしてくれるので前輪が外れる心配は無いでしょう。
裏側はワッシャー、スプリングワッシャー、ナットの順番で取り付けます。
ブレーキキャリパーを取り付ける。
ホイールを取り付けたらブレーキキャリパーを元に戻します。
今度はミリ工具の12角10mmソケットです。
ハンドルの向きを確認する
フェンダーを取り付ける前にタイヤが真っ直ぐ前を向いているか、ハンドルの向きを確認します。
もしよじれているならブリッジのトルクスネジを少し緩めて向きを修正しましょう。
ハンドルの向きを合わせたら試走して再確認します。
フロントフェンダーを取り付ける
試走を終えて問題がなければ最後にフロントフェンダーを取り付けます。
ボルトを止める時は対角線上に4箇所を少しずつ締め込んでいきましょう。
フロントフォーク交換パーツ一覧表
品名 |
パーツナンバー |
代用品 |
備考 |
オイルシール |
45378-87 |
91255-463-305 |
内径39mmx外径52mmx高さ11mm |
ダストシール |
ASSY バラ売りなし |
91254-463-003 |
ホンダCB750FC用 |
バックアップワッシャー |
45377-87 |
JGI-45377-87 |
ジェームズガスケット |
フォークスナップリング |
45905-87 |
51447-KA4-004 |
ホンダスティード用 |
スライドメタルスライダー側 |
45465-87 |
51415KCR003 |
ホンダCB750FC用 要加工 |
スライドメタルガイド側 |
45461-87 |
51414KCR003 |
ホンダCB750FC用 要加工 |
フォークダストカバー |
003015 |
46002-87 |
39mmフォーク用ブーツカバー |
銅ワッシャー |
ASSY バラ売りなし |
汎用 |
内径8mmx外径13mmx高さ1mm |
関連リンク
今回使ったパーツと工具
メンテナンス記録